ウィンメルブックに込めた想い
代表メッセージ
みなさん、はじめまして。
bersa inc. 代表のセノオです。
私はスイスで出会った「Wimmelbuch(ヴィメルブーフ/独)」という絵本のジャンルに魅了されて以来、この絵本を通じて日本の子どもたちにも“見る楽しさ”“話す楽しさ”を届けたいと活動しています。 現在は「Wimmelbuch」を日本の文化に合うかたちでローカライズし、ウィンメルブック®として全国に広めるべく、企画・制作を行っています。
幼児教育の国、スイスという背景
スイスと聞いて、みなさんはどんなイメージを思い浮かべますか?
ハイジ、アルプス、マッターホルン……
私もスイスに移住したばかりの頃、「スイスには何があるの?」と友人に聞かれ、
「私もよくわからない(笑)」と答えていたのを覚えています。
実はスイスをはじめとするドイツ語圏は、幼児教育の先進地域でもあります。
「キンダーガルテン(幼稚園)」という言葉を生み出したこの地域では、
フレーベル教育、シュタイナー教育、野外保育など、多様な教育文化が発展してきました。
また、HABA、CUBORO、grimm’sといった名作知育玩具も数多く生まれています。
そうした文化の中で、50年以上にわたり親しまれてきたのが「Wimmelbuch」なのです。
暮らしに根づく、スイスの絵本文化
実在の街、空港、動物園、そしてBMWやベンツなどの企業まで、独自のWimmelbuchを出版しています。
日本でいう「折り紙」や「かるた」に近いほど、暮らしに根付いた絵本文化です。
このWimmelbuchをもとにした「ウィンメルブック®」には、3つの特徴があります。
1. 大きなボードブックであること
2. 文字がないこと
3. 実在の場所を舞台に人々の暮らしが描かれていること
「見る・気づく・語る」絵本体験
「文字がない絵本って?」
ぜひ一度、鎌倉ウィンメルブックをご覧になってみてください。
細かく描かれた人や動物たちが、それぞれの生活を営む様子がページいっぱいに広がっています。
ページをめくるたびに登場人物たちのストーリーが少しずつ見えてくる——
そんな「観察と発見の読書体験」が、自然と親子の会話を引き出します。
「この場所、行ったことあるね」
「この子、さっきのページにもいたよ!」
「この人、なにしてるんだろう?」
ウィンメルブックを囲んでいると、子どもと大人のあいだにたくさんの会話が生まれます。
ときには、大人のほうが夢中になってしまうことも。
私はこれを「にぎやかな読み聞かせ」と呼んでいます。
対話から生まれる学び
この読み方は、実は「問いかけ」と「対話」を通じて子どもの想像力と表現力を育てる方法として、
米国では「ダイアロジック・リーディング(対話的読み聞かせ)」という教育メソッドとして確立されています。
10年楽しめる絵本を目指して
また、私たちが特にこだわっているのは、国内では珍しい「大型ボードブック製本」。
ページが厚くて丈夫なので、小さなお子さんにも安心して渡せます。
ウィンメルブックは対象年齢のない絵本です。
2歳でも、小学生でも、大人になっても——
年齢とともに絵の中に見える世界や楽しみ方が変わっていきます。
10年使っても楽しめる、そんな絵本を目指して、コストのかかる製本方法を選んでいます。
おかげさまで、たくさんの嬉しい声をいただいています。
「読むのが苦手だった息子が夢中になっている」
「初めて会った人たちと楽しい思い出話ができた」
「出産祝いに贈ったらすごく喜ばれた」
「夜寝る前に、子どもが毎晩ベッドに持っていく」
「疲れているときでも“読んであげなきゃ”というプレッシャーから解放された」
「本場超えのウィンメルブック」をめざして
価格に見合う価値を実感していただけるよう、
「本場超えのウィンメルブック」を目指して、一冊一冊、心を込めてつくっています。
子どもと過ごす日常に、ちょっとにぎやかな絵本時間を。
「読む」ではなく、「見る・気づく・語る」絵本、ウィンメルブックをぜひ一度体験してみてください。
bersa inc. 代表
妹尾 和乃


