What is Wimmelbook?
ウィンメルブックとは?
ことばのない絵本で、物語を紡ぐ
Wimmelbooks are wordless picture books teeming with life and stories.
ウィンメルブックは、たくさんの人やものが描かれた、にぎやかで不思議な絵本です。文章は一切ありません。読者が絵の中からできごとを見つけ、想像し、自分だけの物語を語り始める。そんな「読む」というより「見る・気づく・語る」ことを楽しむ絵本です。
見つける → 想像する → 表現する
Observe → Imagine → Express
子どもたちは、まず身近な存在に注目し、「これ、○○じゃない?」「こんなことが起きてるよ!」と小さな気づきを重ねながら、やがて自分だけのストーリーをつくり始めます。ウィンメルブックは、読み手の想像力と表現力を自然に引き出す絵本です。誰かと一緒に読むことで、会話が生まれ、想像がふくらみ、表現するよろこびへとつながっていきます。
教育・心理の現場でも注目
Inspired by European traditions, embraced in Japanese learning environments.
ウィンメルブックのルーツは、1970年代ドイツの絵本作家アリ・ミットグッチ氏による「Wimmelbuch」。以来、ドイツやスイスでは幼稚園・図書館・家庭などで広く親しまれており、近年では、子どもの「言葉になる前の思考力」や「想像する力」を育む教材として、教育や心理の分野からも注目されています。日本でも、親子の読み聞かせはもちろん、保育・療育・図書館活動など、さまざまな場面でその魅力が広がり始めています。
ウィンメルブックは「きっかけの本」
A book that doesn’t tell you the story—it invites you to create one.
ウィンメルブックは、正解のない、自由な絵本です。ただ眺めるだけでも、想像して語っても、ページを行ったり来たりしてもいい。
その自由さが、子どもたちの「やってみたい」「話してみたい」という気持ちを引き出します。わたしたちは、そんな絵本を「きっかけの本」と呼んでいます。
日本の子どもたちへ
Wimmelbookは、スイスでの育児経験をもとに、ドイツ語圏のWimmelbuch文化を日本の子どもたちのために再解釈したシリーズです。
地域の風景や文化を取り入れながら、子どもたちの「気づく」「考える」「伝える」力を育む絵本として展開しています。
たくさんの物語が、一冊の絵本の中にひそんでいる。その“発見”のよろこびを、子どもたち一人ひとりに届けたいと考えています。